【完】短編集~幼馴染み~
ほのかも俺の背中に手をまわした。

「太一…っ、怖かったよ…!」

ギュッと抱き締める力を強める。

「たいちぃぃっ…」

俺の体の中で、小さく震えるほのか。


それが、どれほど怖かったかを、証明していて。


胸を、締め付けられた。


この場にいたら、きっとさっきのことを思い出す。

だから俺は、ほのかをおんぶして、俺の部屋へ連れて行った。


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