【完】短編集~幼馴染み~
「その涙が、証拠なんじゃねぇの?」
「……っ」
宏也はあたしの涙を優しく拭う。
「…もっと、早く気持ちに気付けばよかった。
美月は俺に、3回もチャンスくれたのにな。
……俺、本当、バカだよな。兄ちゃんに、気付かされるなんてな。
…俺が気持ちに気付いてたら…結果、違ってたのかな」
「宏也…っ」
お願い、そんな辛そうな顔、しないで。
だけどね、ごめん。
その顔させてるのって、あたしなんだよね。
だけどね、宏也。
あたしもね、宏也のおかげで、気付かされたんだよ。
あたしさ、いつの間にか…協力してくれてた翼くんを、好きになってたんだね…。
「ごめ…宏也っ…」
半端な優しさが、
一番辛いこと、あたしは知ってるから。
ちゃんと、伝えるね。
「……っ」
宏也はあたしの涙を優しく拭う。
「…もっと、早く気持ちに気付けばよかった。
美月は俺に、3回もチャンスくれたのにな。
……俺、本当、バカだよな。兄ちゃんに、気付かされるなんてな。
…俺が気持ちに気付いてたら…結果、違ってたのかな」
「宏也…っ」
お願い、そんな辛そうな顔、しないで。
だけどね、ごめん。
その顔させてるのって、あたしなんだよね。
だけどね、宏也。
あたしもね、宏也のおかげで、気付かされたんだよ。
あたしさ、いつの間にか…協力してくれてた翼くんを、好きになってたんだね…。
「ごめ…宏也っ…」
半端な優しさが、
一番辛いこと、あたしは知ってるから。
ちゃんと、伝えるね。