【完】短編集~幼馴染み~
学校に近づくにつれ、彗はみんなに声をかけられる。

…ほとんど、女の子なんだけど。

「彗くん、おはよぉ!」
「彗さまぁ!!」
「彗せんぱ~い」

うわ~ん、彗と距離ができたぁぁ(泣)

「す~ず♪」
「ヒャッ!」
鈴に後ろから抱きついてきたのは、
親友の真央<マオ>。
「真央、おはよっ」
「相変わらず、王子は人気者ね」
「アハッ」

真央は彗を王子と呼ぶ。

と、その時…
「す~~ずちゃ~~ん♪」
ガバッと真央のように後ろから抱きついてきたのは…
「ギャッ!もぉ~~、尚樹くんっ!」
尚樹<ナオキ>くんは、彗の親友。
「てへぺろ」
「………」
「冷めた目で見るなよ~(笑)」
さらにムギュムギュとしてくる尚樹くん。
と、その時…
グイッと後ろにひかれた。


< 301 / 587 >

この作品をシェア

pagetop