【完】短編集~幼馴染み~

突然の…

「また、俺のせい?」
「え…っ」
「やっぱり…。ごめん、鈴」
「ち、違う…っ!彗は、悪くないの!」

そう、彗は、悪くないの。

「鈴が…鈴が、彗の隣にいるのが、ふさわしくないから…!
こんな…ブスだから、みんな嫌がるの!
鈴が可愛かったら、みんな…こんなこと、きっとしないもん。
だから、彗は……」

“彗は悪くないの”
そう言おうと、したら、口を手で覆われた。

「それ以上…なにも言うな」

そっと、手を離す。

「彗……?」
「鈴…、なんで自分のことそんな風に言うんだよ。
鈴が俺の隣にいるのがふさわしくない?
鈴がブス?…ざけんなっ!
誰が、んなこと言った。周りか!?周りなんて、関係ねぇだろ!
俺は、んなことこれっぽっちも思ってねぇ。
俺の隣には、鈴がいてほしい。
それに、鈴は…可愛い」

彗…、
なんで、そんなにも真剣なの?
なんで…顔が、赤いの?

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