【完】短編集~幼馴染み~
side鈴


「鈴、さっきから下向いて、どうした」
「だ…って。みんな、ポカンってしてた。きっと…鈴が…」
「鈴。周りなんか、気にすんな」
「で、でも…」
「なにかあったら、俺がお前を守る。俺が、お前を好きだから。それだけじゃ、物足りない?」
「そ、そんなことないよ!う、嬉しい…///」

そう言うと、彗は空いている手で口を覆っていた。

「ヤベ…。鈴、可愛すぎ」
「へっ!?//////」

彗のほうを見上げると…

――――ちゅっ

静かな住宅街に、リップ音が響いた。

「っ/////」
「真っ赤」
「ば、バカっ」
「うん、俺、バカだよ?だから勉強教えてよな?」
「そ、そういうバカじゃなくて!…バカだけど」
「おい(笑)」
「アハハッ。早く、彗の家いこ?勉強…しなくちゃね」
「お願いします、鈴さん」

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