【完】短編集~幼馴染み~
―――放課後


「さ、行こう!!」
「わわっ」

華があたしの手を掴み、そそくさと学校を出る。

学校を出てもなお、華は手を離さない。

「ねぇ、華、なんでまだ手繋いでるの?」
「えへへ~(逃がさないため♪)」

華は笑ってそれをごまかした。

「ここだよっ」
着いたのは……

「カラオケ??」
そこは、いつもあたし達が使うカラオケ。

カラオケ店に入り、華は受付もせず、店内へ入ってく。
「ちょ、受付は!?」
「あ~、もう先にみんな来てるから」
「え?2人でじゃないんだ」
「うん。百合<ユリ>と真樹<マキ>も来てる」
「そっか」

だけど、華がドアを開けた瞬間……


あたしは目を見開いた。


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