【完】短編集~幼馴染み~
「「もー、2人とも遅いよぉ」」

確かに、百合と真樹はいるよ?
だけど…

「待ってたよ〜」

なんで、男の子がいるの!?

「ちょ、華っ」
「わっ、なになに?」

あたしは華をひっぱり、いったんドアを閉めた。

「どういうこと!?なんで男の子がいたの!」

って言っても、あたしは華の後ろにいたから声しか聞いてない。
きっと向こうもあたしのことは見えていない。

「合コンだもん♪」
「合…コン?
……帰るっ!」
「お願い野乃!1人欠員でちゃって、頼めるの野乃しかいなかったのーっ」

あたし…華の涙目に弱いんだよね…。

「わかったよ…」
「ありがとう!野乃大好きぃ」

そう言って華は再びドアを開け、中に入った。


< 335 / 587 >

この作品をシェア

pagetop