【完】短編集~幼馴染み~
「あ~~~。ゴメン。今…“俺”彼女いるから」
「そう…ですか」
「だけど、好きになってくれて、ありがとう」
「っ!い、いえ//し、失礼しますっ」
ペコッと頭を下げた彼女は、笑顔を残し去っていった。
「へ~。告白されたね、女の子に。ち・あ・き・ちゃん」
「は?」
「お前、性別まで変える気かよ」
「なに、ひがみ?なっさけな」
「うっせーな!!」
「もし、あたしが女だって知ったら…あの子、悲しむでしょ。
だったら、男のフリしたほうが、あの子にとって、いいと思う」
あぁ、そうだ。
こいつは、こんな奴だ。
人を、悲しませるようなことなんて、しねぇんだ。
だけど……
俺は、どうなんだ?
俺は、コイツの…
千秋のせいで、いつも惨めな思いばかりじゃないか。
「そう…ですか」
「だけど、好きになってくれて、ありがとう」
「っ!い、いえ//し、失礼しますっ」
ペコッと頭を下げた彼女は、笑顔を残し去っていった。
「へ~。告白されたね、女の子に。ち・あ・き・ちゃん」
「は?」
「お前、性別まで変える気かよ」
「なに、ひがみ?なっさけな」
「うっせーな!!」
「もし、あたしが女だって知ったら…あの子、悲しむでしょ。
だったら、男のフリしたほうが、あの子にとって、いいと思う」
あぁ、そうだ。
こいつは、こんな奴だ。
人を、悲しませるようなことなんて、しねぇんだ。
だけど……
俺は、どうなんだ?
俺は、コイツの…
千秋のせいで、いつも惨めな思いばかりじゃないか。