【完】短編集~幼馴染み~
―――帰り道
帰り道、特になにも喋らず歩いている。
や、ヤベぇ!
つまらない男って思われる!!
えっと、えっと~~
「あ、あの…」
「はい!!」
ヤベ、敬語になっちゃったよ。
「宇野さん、でしたっけ?お友達」
「?うん」
「凄く…かっこいい人ですね…」
おいおい、ちょっと待て。
これは……
「彼女……いるんだろうなぁ……」
あ、またか。
「南雲さん…知ってますか?」
「……たぶん、いるんじゃないかな」
「……ですよね。あ、家ここです。ありがとうございました」
「じゃぁ、ね」
また、
奪われた。
俺の、好きな子の心。
どうしてお前は、
奪っていくんだ。
帰り道、特になにも喋らず歩いている。
や、ヤベぇ!
つまらない男って思われる!!
えっと、えっと~~
「あ、あの…」
「はい!!」
ヤベ、敬語になっちゃったよ。
「宇野さん、でしたっけ?お友達」
「?うん」
「凄く…かっこいい人ですね…」
おいおい、ちょっと待て。
これは……
「彼女……いるんだろうなぁ……」
あ、またか。
「南雲さん…知ってますか?」
「……たぶん、いるんじゃないかな」
「……ですよね。あ、家ここです。ありがとうございました」
「じゃぁ、ね」
また、
奪われた。
俺の、好きな子の心。
どうしてお前は、
奪っていくんだ。