【完】短編集~幼馴染み~
「気づけなくて、ゴメン…。千秋、もう昔の言葉、なし。
今みたいな、可愛い格好してよ。俺に、いろんな千秋を見せて。
……好きだよ、千秋。俺と付き合って…」

「…うん…っ」

目線が合うと、俺たちは微笑みあった。

「帰るか」
「だね」

手を繋いで帰る、いつもの道。

「今日から、こんな女の子みたいな格好してもいいんだよね?」
「あ~、うん」
「ヤッタ♪」

正直、ああ言ったけど不安だったりする。
絶対学校の奴ら、惚れる…。

「でも、こういう格好するの、哲とデートする時だけにしようかなぁ」

と、意外なことを口にする千秋。

「え?」


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