【完】短編集~幼馴染み~
「だって、哲と一緒にいるときにしか可愛い格好しないって、なんかよくない?」
クルッと俺のほうへ体を傾けた千秋。
その反動で、スカートがふわり、舞う。
「可愛すぎだから…//」
やっぱり俺は、千秋には敵いそうにありません。
『俺の傍にいたかったら、男みたいな格好しかするなっ!!』
俺の傍にいるために、ずっと我慢してくれたキミ。
今日からは、あんな言葉気にせず一緒にいてほしいと思う。
風が吹き、スカートが再びふわりと舞う。
幸せそうに笑う彼女の傍に、俺がいたい。
そう、思った。
END