【完】短編集~幼馴染み~
──放課後


「何があったか知らないけど、早く仲直りしなよ?」
「敦志が悪いんだもん…」
「はいはい。じゃぁ委員会頑張ってね。バイバイ」
「ありがと。バイバイ」


沙世と別れ、あたしは委員会の場所である保健室へ向かった。


保健室にはまだ全員は来ていなくて、数名と同じクラスの男子保健委員の成田〈ナリタ〉がいた。

「早いね、成田」
「お前が遅いんだろ」
「まだ来てない人だっているじゃん」
「はいはい」
「ねぇ、何するか知ってる?」
「いや、知らねぇ」
「そっかぁ…」


成田と他愛ない会話をしながら、全員が揃うのを待った。


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