【完】短編集~幼馴染み~
校舎を出ると、もう辺りは暗くなっていた。

「はやく空き地行かなくちゃ…」

暗くなると、探しにくくなる。

あたしは走って、空き地へ向かった。

―――――………

空き地に付くと、もう夕日は沈んでいた。
「確か…大きな木の下に…」

あたしは空き地にある大きな木に近づく。

そして、鞄からシャベルを取り出し、穴を掘り始めた。

―――数十分後


「な、ない…」

嘘、なんで?

「なんでないのよ――!!」

1人、叫んでいるあたしは他人から見ると、危ない人?
いや、大丈夫。
ご近所さんは心広いもん!
幸い、通行人も全然いないし!

それよりも…

「どこよぉ…」

ショボン、と肩を落とす。

あたしは気づいていなかった。

背後に近づく、気配に。

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