【完】短編集~幼馴染み~
「あん…「あ、今何かに当たった!!」

たしかに、カチン、て音がした!

手で土をよけると、銀色の箱が顔を出す。
取り出しやすいように、周りを掘って…
取り出した。
「やったぁ!!」
「マジかよ…」

見つかった…。
あたしの、
あたしたちの、タイムカプセル…。

あたしはふたをあける。
中には、汚い字で
《みらいのあつしへ》
《みらいのあんずへ》
と書かれた封筒があった。

敦志へ宛てた内容なんて、ちゃんと覚えてる。
だって、
たったの一言なんだもん。
「クスッ」
と、笑みが漏れた。

あたしは敦志からの手紙を手に取ると…
上から奪われた。
「ちょ!」



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