【完】短編集~幼馴染み~
「ちょっと、それ敦志が書いたあたし宛てへの手紙じゃん!
返してっ」
「嫌だ。ぜってぇ見せねぇ」
「はぁぁ!!??」

せっかく見つけたのに、意味ないじゃん!

あたしは敦志のスネを思い切り蹴ってやった。

「いって…!」

敦志の手から、手紙が離される。

「おっまえ、スネって痛いんだぞっ」
「フン、あんたが悪い!手紙ゲット~♪」
「あっ!!」

あたしは封筒をあけ、手紙を出す。


《みらいのあんずへ


あんず、好きだ。


ぼくのおよめさんになってください!


あつしより》


「……え……」





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