【完】短編集~幼馴染み~
「ねー、キミ1人?」
「暇なら、俺らと遊ばない?」
「へ?」

男の人2人に声をかけられた。

「ね、遊ぼうよ」
「や、人待ってるんで…!」
「友達?なら、その子も一緒に♪」
「あの、彼氏、ですからっ」
「えー、彼氏?んじゃ、彼氏ほっといて、行こ☆」

は、なに言っての、この人たち…。

怪訝な目で見ていると、腕を掴まれた。

「ヤダっ!離して下さいよッ」

いっちゃん…!!


その時、
「その手、離せ」
そう低い声が聞こえたと思ったら、空いている手を引かれ、
「行くぞ」
「いっちゃ、」

走って、その場を去った。

男の人たちは、呆然と立ち尽くしていた。


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