【完】短編集~幼馴染み~
「嘘つくな。さっき、教室入ったときも見えた。肩にある、傷…。見間違いだと、思ったんだけど…芽久が後ろ向いたとき、ハッキリ見えたから」
「消えたってば!!」
私は蒼ちゃんの方を向いた。
「なんで嘘つくんだよ!」
蒼ちゃんは私を壁に押し付けた。
「嘘なんて、ついてない!もう、消えたことにしたの!それでいいでしょ!?」
「よくねぇだろ!!」
「いいの!!私がそうしたの!もう傷はないっ!!」
「んでだよ!!なんでそんな…」
どうして…そんな悲しい瞳をするの…?
「なんで…消えたって嘘ついたんだよっ」
“蒼ちゃんを縛りたくなかった”
正直に、こう言えばいいの?
でも、そしたら蒼ちゃんは…
きっと、自分を責める。
「なんだって…いいでしょ?」
「芽久っっ!!」
「蒼ちゃんに、関係ないじゃん!!」
私は体操服を着て、教室を出た。
溢れ出る涙を、袖口で拭いながら、ひたすら走った。
「消えたってば!!」
私は蒼ちゃんの方を向いた。
「なんで嘘つくんだよ!」
蒼ちゃんは私を壁に押し付けた。
「嘘なんて、ついてない!もう、消えたことにしたの!それでいいでしょ!?」
「よくねぇだろ!!」
「いいの!!私がそうしたの!もう傷はないっ!!」
「んでだよ!!なんでそんな…」
どうして…そんな悲しい瞳をするの…?
「なんで…消えたって嘘ついたんだよっ」
“蒼ちゃんを縛りたくなかった”
正直に、こう言えばいいの?
でも、そしたら蒼ちゃんは…
きっと、自分を責める。
「なんだって…いいでしょ?」
「芽久っっ!!」
「蒼ちゃんに、関係ないじゃん!!」
私は体操服を着て、教室を出た。
溢れ出る涙を、袖口で拭いながら、ひたすら走った。