【完】短編集~幼馴染み~
「わ、早川さんっ!はい、水っ」
「すいませ……」

ごくごくと水を飲み、流し込む。

「はぁ…。助かりました」
「ハハっ、涙目」
「う…」
「ゆっくり食べな?」
「はい…」

あたしはゆっくりと、昼食を食べ終えた。

「ごちそうさまでした」

食器を戻しにいったと同時に、授業開始のチャイムが鳴った。

「うっそ!せ、先輩、急ぎましょう!!」
走りだしたあたしの手を、先輩が掴んだ。

「早川さん、5限目…サボらない?」
「えっ……?」

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