【完】短編集~幼馴染み~
あたしたち、屋上に来た。
初の…サボりだ。
「ごめんね、無理矢理」
「いえ!次、体育で憂鬱だったんで」
「もしかして、今グラウンドに出てるの、早川さんのクラス?」
「はい。……あ」
遠くからでも、見つけれてしまう。
今でも気持ちが微かに残っている……。
「……夕陽……」
「……好きな人?」
高木先輩があたしの隣に来て、フェンス越しに夕陽を指差した。
「分りやすいですか?あたし」
「そういうわけじゃ、ないかな。ずっと…早川さんのこと見てたから。
あの子の隣で、幸せそうにしている早川さんに。その、笑顔に惚れたから。
早川さんに声かけたあの日、もう気持ちが抑えきれなくなって」
だから、頑張って声かけたんだ、と先輩は言った。
初の…サボりだ。
「ごめんね、無理矢理」
「いえ!次、体育で憂鬱だったんで」
「もしかして、今グラウンドに出てるの、早川さんのクラス?」
「はい。……あ」
遠くからでも、見つけれてしまう。
今でも気持ちが微かに残っている……。
「……夕陽……」
「……好きな人?」
高木先輩があたしの隣に来て、フェンス越しに夕陽を指差した。
「分りやすいですか?あたし」
「そういうわけじゃ、ないかな。ずっと…早川さんのこと見てたから。
あの子の隣で、幸せそうにしている早川さんに。その、笑顔に惚れたから。
早川さんに声かけたあの日、もう気持ちが抑えきれなくなって」
だから、頑張って声かけたんだ、と先輩は言った。