【完】短編集~幼馴染み~
「ったく。しょっぱなから焦った」
風馬の額には汗がにじんでいる。

「ありがと、見つけてくれて」
「紗季のことなら、どこででも見つける」

――…ドキッ

「さ、祭り、楽しもうぜ」
「うんっ!!」

射的にヨーヨー釣り、輪投げ、金魚すくい。

やきそば、たこ焼き、りんご飴にカステラ、わたあめ。

いろんなことをし、

いろんなものを食べた。

そういてるうちに、あっという間に花火が打ち上げられる時間になった。

あたしたちはかき氷を買い、昔見つけた穴場である階段に座った。


< 515 / 587 >

この作品をシェア

pagetop