【完】短編集~幼馴染み~
「ただいま」
「おかえり、太一!」
「今日、病院行ってきたのか?」
「うん、行ってきたよ」
「大丈夫だったか…?」
「………」
「まさか…病気だった、とか言わないよな…?」

太一は心配そうにあたしの顔を覗き込む。

「あのね。太一……」
「お、おう…」

「……できてるって」
「……は?」

「あたしたちの…赤ちゃん。ここにいるって」
あたしはお腹を撫でた。

「え、まじ…!!??」

太一は目を大きく見開く。

「…まじ」

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