【完】短編集~幼馴染み~
「マジ、自分が可愛いって自覚、持った方がいいよ、鈴は」
「可愛くない…よ?」
「クラスのやつら、みんな言ってたろーが」
「あれはお世辞だよ。彗、そんなことも分んないの?」
フフッ、と笑う鈴。

「アホ」

俺は鈴にキスをした。

「っ///ば、バカ…」
「俺がバカなことくらい、知ってるだろ?」
「そういうバカじゃない…」
「フハッ。文化祭、午前しか遊べねぇんだから、楽しもーぜ」
「うんっ」

俺らは手を繋ぎ、屋上をあとにした。


< 544 / 587 >

この作品をシェア

pagetop