【完】短編集~幼馴染み~
あたしはS女に通う牧原瑞穂<マキハラミズホ>。
「瑞穂ー、どうしたの。元気ないね~」
「…失恋なう…」
「って、あの電車で痴漢から助けてくれた人?」
「…うん…」
―――――………
友達と出かけた帰り。
電車に乗っていたときだった。
吊革につかまっていると、後ろにいたおじさんにおしりを触られた。
声をだしたのに、出せなくて、怖くて。
どうにもできなかったとき…
『おっさん、なにしてんの』
そんな声がしたと思ったら、いつの間にかあたしのおしりを触っていた手は彼の手に捉えられていた。
『こんなことして、恥ずかしくねぇ?』
『ぐッ…』
タイミングよく駅に停車したと思ったら、痴漢おじさんは駅へ姿を消した。
「瑞穂ー、どうしたの。元気ないね~」
「…失恋なう…」
「って、あの電車で痴漢から助けてくれた人?」
「…うん…」
―――――………
友達と出かけた帰り。
電車に乗っていたときだった。
吊革につかまっていると、後ろにいたおじさんにおしりを触られた。
声をだしたのに、出せなくて、怖くて。
どうにもできなかったとき…
『おっさん、なにしてんの』
そんな声がしたと思ったら、いつの間にかあたしのおしりを触っていた手は彼の手に捉えられていた。
『こんなことして、恥ずかしくねぇ?』
『ぐッ…』
タイミングよく駅に停車したと思ったら、痴漢おじさんは駅へ姿を消した。