【完】短編集~幼馴染み~
「俺、結衣子のこと好きだったんだ」
「………え?」
「結衣子。俺、結衣子といると楽しいし、自分を出せる。
避けられると辛いし、昨日の真っ赤な顔とか、可愛いって思った。
あの先輩が結衣子の顔悲しくさせて、ムカついた。
これって…お前の事、好きってことなのかな?」

「わ、分んないよ…。あたし…恋とか分んないし…。
でも…っ、あたし…唯人のこと…好きかな、って思うようになってるの…。
幼馴染みとしてなんかじゃなくって…。1人の、男の子として」

「その言葉聞いて、叫びたいくらい嬉しいって思ってるってことは…
俺、やっぱお前に恋、してんだ…。
ハハっ、まさか結衣子に恋なんてな」

唯人は優しい笑顔で、
「結衣子。幼馴染み脱出して、俺と恋をしていこうぜ?」
そう言った。


まるで、ゲームやろうぜ?みたな感覚で言う唯人に笑ってしまう。

「アハッ、うん、恋、やってこうか」

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