【完】短編集~幼馴染み~
健太はもうクラスに溶け込んでいた。
さすが、って感じだな――……。

―――………
ある日、『王様ゲーム』をウチのクラスのバカな男子が開催した。
クラス全員が強制参加。
「ガキみたい」
「ま、どうせ当たらないでしょ」
なんて冷めきっているあたしと夏弥。
ご丁寧にクラス全員分の割りばしもきちんと用意してあって。
自習の時間、それは始まったのだ――……。
「王様だ~~れ!」
その合図で割りばしを見る。
「お、俺俺~~♪」
なんて盛り上がる男子。
「ん~、1番と18番が抱き合う!」
あたしは関係ないね。
「げ~、俺1番!誰?18番」
「うっわ、俺だよ」
なんと、男同士。
王様の命令は絶対だから抱きしめあった2人。
さすがにこれは笑える。
その後も王様が代わり、たくさんの命令をした。

そして、次のトキ―――……


事件は、起きた。
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