きゅーぴっど



「ッはぁぁああ!?」

あまりのことにそう叫んだ俺に
天使も「うるせぇ!」と叫んだ


「いやだって……ッはぁぁああ!?」
「だからうるせェってんだろーが…つーかちゃんと話せ」


言いたい事が沢山あるのに言葉がでない俺を天使は耳を塞ぎながら呆れた目で見た。

ちなみにこの間、
天使が持っていた紙は誰も持っていないのにフワフワと空中に浮いていて
「あ、こいつ本当に人間じゃないんだな」と改めて思った。





「…で?その紙どうする気?俺にあの子の情報でも教えてくれんの?」


暫くして、冷静を取り戻した俺は少しそわそわしていた。
だって俺は彼女のことを何も知らない
好きな子のことは一つでも多く知りたいのは当たり前だ。
だから彼女の事が書かれた紙を持ってきてくれた天使に

『何だ、こいつ意外と良いとこあるんじゃ…』

と思った瞬間


「あ、悪いけどこれは見せらんないから」


と天使は言った。


………。


「はぁぁああッ!!?」


思わず叫んでしまった俺は天使に紙でスパンッと頭を叩かれた


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