きゅーぴっど
「……もしかして、照れてる?」
「…うるせぇ」
ニヤー、と笑う俺に対し
天使はしまった、という顔をして顔を手で覆った
思わぬ天使の一面に俺は笑ってしまい、
天使にまた頭を叩かれた。
「何だよ、あんたって褒められるのに慣れてないの?」
俺はこれ幸いと、普段の鬱憤を晴らすように天使をいじる
天使は最初は「うるさい」「黙れ」と言っていたが、しばらくするとワナワナと体を震わせて
「うるせぇぇええッ!お前だってあの白崎美鈴っていう子を前にしたらチェリーボーイみたいになるくせに一丁前に俺に言えんのかぁぁあああッ!」
ドッカーーンと、そりゃもう火山が噴火したように天使は怒鳴った
なんかキャラ違くね?とか色々言いたいことがあったけど、
俺は天使の言い分に図星をつかれ顔をカアァァ、と赤面させた。
こうして、人と天使が互いに無言で赤面しているという変な空間ができた。