きゅーぴっど
カフェに入ると、冷房で冷えた空気に暑さで汗のかいた身体がぶるりと震え
俺は鳥肌のたった腕をさすりながら、定員に案内された席に座った。
「ここのスイーツはすごく美味しいって、友達が言っていたのを思い出して……裕也さんは甘いもの好きですか?」
「うん、俺甘いもの大好きだよ」
よかった、甘いもの好きかどうか聞き忘れてて…
と言って胸を撫で下ろし
ほっと息をつく美鈴ちゃんはすごく可愛くて、
「甘いもの好きで良かったぁああ!」と俺は心の中で叫んだ。
そうして俺はコーヒーとおすすめケーキを、美鈴ちゃんは紅茶とショートケーキを頼み、
学校のことや友達のことなどを話した。
しばらく話した後、
俺は手洗い行ってくる、と席を立った。
「いい感じじゃないか?俺」
「自分で言うかフツー…」
トイレに行けば個室は誰も使っていなく
俺一人だったため、ずっと隣にいた天使に話しかけた。
「いやだって、このまま告白しても良いぐらいだろ?」
と笑う俺に天使は無言で眉間にシワをよせた。