きゅーぴっど
いきなり発せられた場違いな声に、
さっきまでざわついていた店内が静まり返る
俺もその一人だったが、俺が驚いたのは、
……今の声が美鈴ちゃんの声だったからだ。
さっきまで威圧感バリバリだった男は顔を真っ青にしながら固まっていた。
俺は何が起きたか分からずに「は?」「なに?」とあたふたした。
すると、どこからかクスクス、という笑う声が聞こえた。
俺はギギギ、と壊れた機械のような音を出しながら
笑い声の聞こえる方を見ると、
「それに裕也くん遊び人なのぉ?
美鈴はぁ、遊ぶのは好きだけどぉ……
……遊ばれるのは、嫌いだなぁ~」
と、今までの清純なイメージは全く感じさせない
例えるならそう、
他人を見下したような、小悪魔のような笑みを浮かべていた美鈴ちゃんがいた。