きゅーぴっど
―――じゃあ、
「つまりあんたは、俺の為に敢えて応援しなかったのか?」
「いや、俺が気に入らなかっただけだ」
……一瞬でもいいやつと思った俺の馬鹿ッ!
「……でも、まさか美鈴ちゃんがあんな性格だったなんてなぁー」
全然気付かなかった、と俺は夕暮れの空を見上げながら言った。
「お前視点でいうと“類は友を呼ぶ”で白崎美鈴からすると“同族嫌悪”だな」と一人納得する天使を見て俺はふ、と笑う。
「お前って、変に天使っぽくないよな」
「……んだよ、その変にって」
俺の呟きを目敏く聞きつけ、天使はむ、という顔で見てきた。
「いや、上手く言えないんだけどさ…」
と俺は空を見ていた視線を天使に向ける