きゅーぴっど
俺がニッ、と笑いながらそう叫ぶと
正樹は一瞬目を丸くし、次の瞬間ニッ、と笑って消えた。
公園には、初めから俺だけしか存在していなかったかのような静寂に包まれた。
ただ、さっきまで正樹がいた場所には、
真っ白い、羽根だけが残されていた。
俺はそれを拾い、手のひらに乗せた
すると、突然強い風がゴォ、と吹き
俺の手のひらに乗っていた羽根は、ひらりと何処かへ飛んでいってしまった。
俺はしばらく羽根の飛んでいった方向を見ていたが
「―――…帰るか」
そう言って、俺は穏やかな笑みを浮かべながら公園をあとにした。