きゅーぴっど
エピローグ
正樹side
田中裕也と別れた2日後、
正樹は田中裕也の家の屋根に居た。
「――…ああ、はい。今回も失敗しちゃいました」
そう俺が言うと、携帯越しに破壊音と怒鳴り声が聞こえた。
なにこれ、すっげーデジャビュ
そう思いながら班長の愚痴を聞き流していると
《―――…何か、機嫌良くないか?正樹》
「いえ?別に?」
さすが班長、声だけで機嫌が分かるなんて
と俺は心の中で感心した。
《そうか、まあ貴様が機嫌悪かろうが良かろうがどーでもいいんだけどな》
それより、次の依頼だ
そう言った班長に俺はハァ、とため息をつきながら
「またですか?俺ここんとこ休み無しなんですが」
と言ったら
《結果も出してない青二才に一丁前に休みがあると思うなよッ!!》
と怒鳴られた。