不透明カーテン。
「で、本当は見てたんでしょ?」
悠斗くんの事。
頬が真っ赤に染まるって
こういうことだよね。
顔が熱くなっちゃって
何だか逃げたくなる。
「う…うん。」
でも悠斗くんは、本当に
太陽みたいな人で
私みたいな人は
手を出せない所にいる。
「ゆい、見てるだけでいいの?」
話し掛けてくれるひな。
本当は遠くからじゃやだ。
近くに行って
触れてみたい…
話してみたい…
でも、そんな勇気なんて
微塵もないから
また私は偽りの笑みで
「うん。いいの」
とだけ、伝えた。