For you




「お前、ちゃんと女だよ。顔つきも髪型も性格もあ、あと胸があるところも」

「ば、ばか!最後は余計だわ!」



けけっと笑った蒼はあたしの目を見て言ってくれたんだ。



「結城のコンプレックスを含めて結城ってゆう1人の女なんだよ。お前のこと、男なんて思ってねーよ?あ、いや女とも思ってねーけど?ん?わかんなくなっちまった!」



ああー!と叫ぶ蒼をみてあたしは笑った。




「ありがとう、蒼!」



この言葉は忘れられないものとなった。

そして、この時にあたしは自分の気持ちを認めた。




あたしは、蒼が好き――




< 8 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop