For you
「お前、ちゃんと女だよ。顔つきも髪型も性格もあ、あと胸があるところも」
「ば、ばか!最後は余計だわ!」
けけっと笑った蒼はあたしの目を見て言ってくれたんだ。
「結城のコンプレックスを含めて結城ってゆう1人の女なんだよ。お前のこと、男なんて思ってねーよ?あ、いや女とも思ってねーけど?ん?わかんなくなっちまった!」
ああー!と叫ぶ蒼をみてあたしは笑った。
「ありがとう、蒼!」
この言葉は忘れられないものとなった。
そして、この時にあたしは自分の気持ちを認めた。
あたしは、蒼が好き――