君と共に…


お母さんが早く帰ってきた事が嬉しかった私は、潤くんを呼びに行くと言って少し暗くなり始めている外に出た。


家からその遊び場までは結構近い。


私はルンルン気分で歩いていた。


遊び場に近付くたびに、子供達の楽しそうな声が聞こえてくる。


遠目から見ても数人の子が遊んでいるのもわかる。


私は潤くん達しか見ていなくて、脇道から出てくる人に気付かなかったんだ。


『潤くーん!』


って声を出そうとした瞬間、横から腕を掴まれた。


ビックリして


『キャー!』


と声は出したけど、すぐに口を押さえられた。
< 12 / 186 >

この作品をシェア

pagetop