君と共に…


『この服可愛くない?』

「うん、それいいね。光に合う。買ってやるよ。」

『あ、ちょっと。』


和馬は私から服を取ると、そのままレジに向かってしまった。


満足そうな顔をした和馬に、


『自分で払うよ。はい。』


お金を差し出すが受け取ってもらえず…。


「ありがとうってもらっておけばいいんだよ。」


私の手を引いて歩き出す。


和馬とショッピングに来ると、必ず何かを買ってくれる。


欲しいってねだってるわけじゃないのに。


そのくせ私が和馬にプレゼントしたがると、ものすごく拒む。
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