君と共に…


私を見つけた時はすごく怖い顔をしていたけど、今はすごく心配顔になっている。


「あいつに何された?」

『足、触られた。』


私はまだガタガタ震えている。


潤くんは私をそっと抱きしめて、


「早く帰ろう。」


と言っておんぶをしてくれた。


家に着くと潤くんはお母さんに


「光、お風呂に入れてあげて。」


と言った。


「これから、ご飯食べに行くんだよ?」


お母さんは潤くんが言った意味を理解出来ずにそう答える。


「そんな事いいから早く!」


潤くんは怒っていた。
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