君と共に…
それからしばらくして、先生や看護師さんが病室から出てきた。
私達は頭を下げて歩いて行く先生達を見ていた。
看護師さんが、
「おめでとう。元気な男の子よ。もう、入っていいからね。」
優しい微笑みをして、歩いて行く。
私達は静かに病室に入っていった。
『麗奈さん、お疲れ様。』
「うん、ありがとう。」
少しグッタリしていたけど、腕にはしっかりと我が子を抱いている。
潤くんは目を真っ赤にして、愛おしむように我が子を見ていた。
赤ちゃんの顔を少し見て、私と和馬は病院を後にした。