君と共に…
和馬と潤くんは同じ仕事をしていて、こうしてよく仕事帰り家に来る。
たいした距離が離れているわけじゃないから、真っ直ぐ自分の家に帰ればいいのに。
来たら必ず夕飯を食べてから帰る。
「あちぃ。お前も入ってくれば?」
お風呂から上がってきた潤くんが、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し和馬にそう言った。
「じゃ、入ってこようかな。」
和馬は潤くんからバスタオルを受け取ると、脱衣所に向かった。
「和馬の分も夕飯ある?」
『うん、あるよ。』
「いつもごめんな。」
潤くんはいつだって私に優しい。