君と共に…
『おはよう。お母さんもご飯食べる?』
「いや、熱いコーヒー飲みたいな。」
ソファーに座り新聞を広げてお母さんは私を見た。
キッチンでコーヒーを入れてお母さんに渡すと、私は朝食の続き。
「光、弁当。」
準備が終わった潤くんは、ガチャッとリビングを開けて、私にお弁当を催促した。
『はい、どうぞ。仕事、気をつけてね。』
玄関まで潤くんのお弁当を持ってお見送り。
相当急いでいるのか、髪の毛の寝癖が完璧に直っていない。
「サンキュー。いってきます。」
私からお弁当を受け取り、潤くんは仕事に向かった。