君と共に…


夏休みに入ってすぐのある日。


冷蔵庫の中がからっぽになりつつあって、近所のスーパーに買い物に行った。


夕方でも、すごく暑い。


家でご飯を食べるのはいつも私1人なのに、ついつい大量に買ってしまった…。


『自転車でくれば良かった。』


スーパーを出てひとり言を言ってると、横からファンファンとへんな音のクラクションが聞こえた。


誰かと思ってみると、フルスモークの窓が開いて乗っていたのは和馬だった。


『なんだ、和馬か。』


明らかに嫌そうな顔を見せて、ため息をついた。
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