君と共に…
ちょっと待って。
和馬の家は近くなのに、今から行くから準備してろって出来るわけないじゃん。
てか、何処に行く気なんだろう?
そう思いながらも、着替えを済ませて軽くメイクをした。
外からファンファンと和馬の車のへんなクラクションの音が聞こえる。
戸締まりを確認して私は家を出た。
夕方なのに外はまだ暑くて、じわっと汗をかく。
助手席に乗り込むや否や、
『いきなり何?私を何処へ連れてく気?』
少し不機嫌そうに和馬に聞いた。
「光ちゃん、ご機嫌ナナメ?お兄ちゃんがおいしい物食べさせてあげる。」