君と共に…


「おい、こっち来いよ。」


和馬に呼ばれて私は仕方なく、和馬の隣に座る。


そして、カップルは私達の向かい側に座った。


「お前ら、なんか話せよ。」


和馬の言葉で私は顔を上げると、男の人もタイミング良く顔を上げた。


彼女はハテナ顔で私達を交互に見てる。


「…光、元気だったか?」

『うん。潤くんは?』

「うん、元気。」


そう、その男の人とは潤くんだった。


だから、もちろんこの女の人は潤くんの彼女の麗奈さん。


「あー!あなたが光ちゃん?」


やっと意味がわかったらしく、麗奈さんはお店中に響くくらいの声を出した。
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