君と共に…
今でこそ、潤くんは真面目に仕事をしているけど、高校時代は少し荒れていた。
いわゆる、不良。
元々、人を引き付ける力がある潤くんだから、いつも潤くんの回りには人がいた。
不良と呼ばれるようになってからも、それは変わらなくて暴走族の総長もやっていたらしい。
小さい頃から両親は共働きだったから、潤くんはいつも私の面倒を見てくれた。
でも、高校生になってからは遅くまで出歩いていて、度々警察のお世話にもなっていた。
一緒に過ごす時間は少なくなっていたけど、私にはいつも優しかったから潤くんの事を嫌いになる事はなかった。