君と共に…
・秘めた想い


数日後の日曜日。


今日も家には私が1人。


外は暑いし、出かける気にもなれなくてクーラーの効いた部屋にいる。


ピンポーン


誰か来たらしい。


インターホンで確認すると和馬がカメラにドアップで映っている。


ノソノソと玄関に向かい、鍵を開けるとガチャッと勢いよくドアが開いた。


「光ー!」


意味もなく大きい声を出す和馬を、私は呆れた顔で見る。


『何しに来たの?』

「出かけるから準備しろ。」


和馬は私を押しのけて勝手にリビングに入っていく。


『ちょっといきなり来て何?』
< 81 / 186 >

この作品をシェア

pagetop