君と共に…
・秘めた想い
数日後の日曜日。
今日も家には私が1人。
外は暑いし、出かける気にもなれなくてクーラーの効いた部屋にいる。
ピンポーン
誰か来たらしい。
インターホンで確認すると和馬がカメラにドアップで映っている。
ノソノソと玄関に向かい、鍵を開けるとガチャッと勢いよくドアが開いた。
「光ー!」
意味もなく大きい声を出す和馬を、私は呆れた顔で見る。
『何しに来たの?』
「出かけるから準備しろ。」
和馬は私を押しのけて勝手にリビングに入っていく。
『ちょっといきなり来て何?』