君と共に…


ここから家までは歩いて30分位はかかるだろう。


外灯もポツン、ポツンとしかなくてハッキリ言って1人で歩くのは怖い。


でも私はひたすら歩いていた。


電話を切って5分位経って後ろから車のライトに照らされた。


振り向かず真っ直ぐ前を見たまま歩き続ける。


すぐ後ろで止まって誰か降りてきた。


変な人だったらどうしよう?とか、心臓がバクバク言ってた私の耳に聞こえてきたのは、


「光!」


和馬の声だった。


『和馬のバカ。あんたのせいで私がとばっちり受けたじゃん。』


おもいっきり叫んでやった。
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