君と共に…
少し走ってこっちに来た和馬は、そのまま私を抱きしめた。
『ちょっ…、何してんの?』
私が慌てて離れようとしても、和馬は私をギュッと抱きしめて離さない。
「光、ごめん。俺のせいで叩かれたんだろ?本当にごめん。」
どんな顔で和馬は私に謝っていたのかはわからないけど、いつもと違う和馬に私は戸惑った。
『和馬、離して。』
「もう少しだけこのままでいさせて。」
今日の私もいつもと違って、そのまま抱きしめられていた。
和馬、どうしちゃったの?
「俺、光の事が好きだ。」
あまりにも突然な和馬からの告白は、私の思考を完全に止めてしまった。