神サマの憂鬱。
次の日。
何故か目の前にいるのはキラキラとした輝かしい笑顔を向けている我が息子。
(…立ち直ったのか?)
「ハバネ、何やら嬉しそうだな」
「はい! 父さん」
力強く答えるハバネ。
「……どうしたのだ」
そう聞いておきながら、魔王は何故か嫌な予感がした。
「あのですね、昨日一晩考えていたのですよ」
「ほぅ、で?」
「それで、どうしたらいいのかなって」
未だニコニコしている少年に顔が少し強張る。
「ところで僕、大きくなったら魔王様になるのですよね」
少年の父は、グッと眉間に皺がおもいっきり寄った。