神サマの憂鬱。
ロックはまだ六歳だ。
だが、その悪巧みを計画したのも六歳児である。
つまり、それを思いつけるなら、そんな事くらい分かると思っていたのだが…、どうやらそれは違うようだ。
「…うまかったか?」
「……」
ロックは食べたなら、と勝ち誇った表情を浮かべ、ララはそれを笑顔でかわす。
「ところで、ロックさん」
「なんだ?」
「コレ、差し上げますわ」
それは、ピンク色のアイスクリームだった。
ロックはそれが自分がララに渡したアイスクリームだと気付いていない。
彼の頭の中は今こんな感じだ。 あれ?話が変わった気がしたんだけど…、まぁいいか!
ララ様が渡してくるアイスクリームを疑わないのは、やはりというかなんというか。