神サマの憂鬱。
「ハバネさん、握手をしましょう」
「本当ですか!?」
敵対しているはずの神と魔王の子供達は、笑いあってお互いに手を重ねた。
ロックは未だ、固まっている。
「あ、あの! ララさんはおいくつですか?」
「私は五歳です」
「そうなんですか! 僕もです」
同い年ですね、と先程から笑ってばかりいるハバネ。
「僕のことは、ハバネと呼んで下さい」
「…では、ハバネくんと」
握手はしたものの、まだ警戒を解かないララ。
そんな少女に気が付くはずはなくハバネはじゃあ僕はララちゃんと呼びますなどと言っていた。